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今週の重賞展望
今週は日曜日に東京競馬場芝2400mで重賞【ジャパンカップ】が開催されます。一年の東京開催を締めくくる大一番。直線の長い東京コースで行われますが直線に向いてからの末脚比べというよりも、もっと早い段階から持続的に脚を使う能力が必要になります。そのため、道中のラップが緩まず息を入れられない展開の中でも位置を取り最後まで脚を使う必要があります。
では【ジャパンカップ】の好走馬をデータ面でチェックしていきましょう。
■人気
※過去20年分。
1番人気【9-4-4-3】
勝率45.0% 複勝率85.0%
2番人気【1-5-5-9】
勝率5.0％ 複勝率55.0％
3番人気【4-2-2-12】
勝率20.0％ 複勝率40.0％
4番人気【3-2-1-14】
勝率15.0％ 複勝率30.0％
5番人気【2-3-1-14】
勝率10.0％ 複勝率30.0％
6番-9番人気【1-5-4-70】
勝率1.3％ 複勝率12.5％
10番人気以下【0-0-2-150】
勝率0.0％ 複勝率1.3％
■単勝オッズ
※過去20年分。
1.9倍以下【4-1-1-0】
勝率66.7％ 複勝率100.0％
2.0～2.9倍【3-2-3-0】
勝率37.5％ 複勝率100.0％
3.0～4.9倍【3-2-3-0】
勝率16.0% 複勝率52.0%
5.0～7.9倍【2-3-2-14】
勝率9.5% 複勝率33.3%
8.0～14.9倍【6-5-5-25】
勝率14.6% 複勝率39.0%
15.0～19.9倍【0-2-0-16】
勝率0.0% 複勝率11.1%
20.0～49.9倍【1-3-2-59】
勝率1.5% 複勝率9.2%
50.0倍以上【0-0-2-146】
勝率0.0％ 複勝率1.4%
2013年以降、1番人気は【7.1.2.2】の好成績。とりわけ、単勝オッズ3.0倍未満の支持を集めた馬は【6.0.2.0】と崩れていない。該当する馬がいれば逆らわないほうが賢明。2013年以降の3着以内馬は全勝ち馬を含む延べ29頭が5番人気以内で波乱が起きても6～11番人気の馬がたまに食い込む程度。2017年から2023年の間は1～3着が5番人気以内の堅い決着が続いていた。極端な人気薄は悩まず無印にして構わない。基本的に人気サイドが強く穴馬の台頭余地が少ないレース。
■脚質
※過去20年分。
逃げ【1-3-1-18】
勝率4.3％ 複勝率21.7%
先行【7-7-7-58】
勝率8.9% 複勝率26.6%
差し【12-8-8-110】
勝率8.7％ 複勝率20.3%
追込【0-3-3-86】
勝率0.0％ 複勝率6.5%
2013年以降、4角先頭馬の勝利は1回のみ。とはいえ後方待機勢が圧倒的な成績を残しているわけではなく4角10番手以降通過馬の勝ち星も2つにとどまっている。近年は道中のラップが極端に緩むケースが少なく勝負どころからのミドルスパート的な流れになりやすい。それも影響してか上がり3ハロンタイム最速馬は【4.4.1.6】と勝ち切れないことが多い。瞬発力よりも持続力的な要素が強く求められるうえ立ち回りの巧拙も重要なポイント。
■枠別
※過去20年分。
1枠【6-5-3-21】
勝率17.1% 複勝率40.0%
2枠【3-0-5-29】
勝率8.1% 複勝率21.6%
3枠【5-1-4-29】
勝率12.8% 複勝率25.6%
4枠【1-2-1-35】
勝率2.6% 複勝率10.3%
5枠【0-5-1-33】
勝率0.0% 複勝率15.4%
6枠【1-3-0-35】
勝率2.6% 複勝率10.3%
7枠【2-1-3-44】
勝率4.0% 複勝率12.0%
8枠【2-4-2-46】
勝率3.7% 複勝率14.8%
2013年以降の結果を振り返ると1～4枠が11勝を含む3着以内25頭、5～8枠が1勝を含む3着以内11頭。前者が圧倒的優位な立場にある。ロング開催の最終週となればもう少し外めが幅をきかせてもよさそうなものだが、それでも距離ロスを抑えられる内めのほうが強い。いずれにせよ、枠なりに道中をそつなく回りつつ馬群の中で脚をためる馬が有利というとらえ方がベター。多頭数の内枠で好走歴がある馬ならびに馬混みを苦にしない馬が内寄りの枠を引いた場合は必ずマークしておきたい。
■血統
※東京競馬場／芝／2400m／過去5年
※同コース種牡馬別成績
ディープインパクト【15-17-16-98】
勝率10.3% 複勝率32.9%
ドゥラメンテ【15-14-14-55】
勝率15.3% 複勝率43.9%
ハーツクライ【11-6-7-109】
勝率8.3% 複勝率18.0%
ハービンジャー【10-12-3-59】
勝率11.9% 複勝率29.8%
キングカメハメハ【8-6-2-37】
勝率15.1% 複勝率30.2%
ルーラーシップ【7-16-8-68】
勝率7.1% 複勝率31.3%
キタサンブラック【7-4-2-26】
勝率17.9% 複勝率33.3%
エピファネイア【6-4-6-48】
勝率9.4% 複勝率25.0%
ゴールドシップ【5-6-6-95】
勝率4.5% 複勝率15.2%
オルフェーヴル【4-1-4-27】
勝率11.1% 複勝率25.0%
近年はディープインパクトとハーツクライの2種牡馬が気を吐いているが、これにKingmambo系を加えた三つ巴状態にある。ディープインパクト産駒は2012～2013年にジェンティルドンナがレース史上初となる2連覇を飾り2015年ショウナンパンドラ、2021年コントレイルと勝利を積み重ねて種牡馬としての最多勝記録を更新。一方、ハーツクライ産駒は2017年シュヴァルグラン、2019年スワーヴリチャード、2024年ドウデュースの3頭が勝ち馬として名を連ねるが、いずれも4歳時に3～4着、5歳時に1着とステップアップする好走であることも興味深い。ディープインパクト、ハーツクライ、どちらも残された産駒は少ないため、今後は父系祖父あるいは母の父としての動向が注目される。すでに系統として綿々と成果を上げているのがKingmamboで、1998年エルコンドルパサー、2005年アルカセット/ Alkaasedと直仔2頭が勝利するほか、2010年ローズキングダム（父キングカメハメハ）、2018年＆2020年アーモンドアイ（父ロードカナロア）、2022年ヴェラアズール（父エイシンフラッシュ）と孫や曾孫世代からも勝ち馬を出した。また、2005年アルカセット/ Alkaased、2018年アーモンドアイの2頭は、芝2400mの日本レコードを更新するタイムで勝利していたことも念頭に置くべき。
ジャパンカップのまとめ
・人気、基本的に人気サイドが強く穴馬の台頭余地が少ない。
・脚質、瞬発力よりも持続力的な要素。
・枠別、1～4枠。
・血統、ディープインパクトとハーツクライこれにKingmambo系。
これらのチェックが必要です
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